1つの画像は、千の言葉に匹敵すると言われています。E コマースの世界で、これは真実であると言っても過言ではありません。E コマースの欠点は、衣服を試着してみたり、購入したい商品を実際に手に取って見てみることができないことです。カスタマーに多数の画像を提供することで、このハードルを克服できます。
サイズ
ビュー
バリエーション
Product Advertising API では、どの画像にも3~4種類のサイズがあります。1つの商品には複数のビューから見た画像があり、各ビューに対して3~4種類のサイズがあります。次の画像は、同じ商品を2つの異なるビューから表示したものです。どちらの画像も中サイズです。
1つの商品には1つ以上のバリエーションがあります。返される画像は、同じ商品を複数のバリエーションで示しており、各バリエーションには3~4種類のサイズがあります。次の画像は、同じ商品の2つのバリエーションを示しています。
Amazon では、1つまたは2つの特性以外は同じ商品を互いのバリエーションとしてグループ化しています。前の画像は、同じシャツの色違いです。各バリエーションは子商品と呼ばれます。次の図に示すように、親商品には、子商品とその画像が全て関連付けられています。
この例では、親商品は3色あります。各色は個々のバリエーションであり、各バリエーションには ASIN など、固有の商品 ID があります。通常、親商品には画像が関連付けられていません。これは、親商品が全ての子商品を抽象化したものであるためです。親 ASIN がリクエストに指定されていると、Product Advertising API は、通常、子 ASIN の画像を返そうとします。
XML レスポンスで、画像の URL はこれらの関連付けに従って、ImageSet 要素にグループ化されます。
イメージセットは、関連する画像をグループ化したものです。これらの画像は、サイズ、商品、バリエーションで関係するものをグループ化できます。次のイメージセットはサイズでグループ化した画像を示しています。
<ImageSets> <ImageSet Category="primary"> <SmallImage> ... </SmallImage> <MediumImage> ... </MediumImage> <LargeImage> ... </LargeImage> </ImageSet> </ImageSets>
画像が primary 画像のバリエーションである場合、イメージセットには、第4の画像であるスウォッチサイズの画像が含まれます。
<SwatchImage> ... </SwatchImage>
ある商品について複数のビュー画像が返される場合は、次のように、複数のImageSet
要素が、ImageSets
要素の下に指定されています。各ImageSet
は、次のようにそれぞれ異なるビューを示しています。
<ImageSets> <ImageSet> ... </ImageSet> <ImageSet> ... </ImageSet> <ImageSets>
ImageSet
では、画像の1つのビューを3~4種類のサイズで表示します。そのため、ある商品の画像が Amazon に5種類あった場合、Product Advertising API は各画像について3~4種類のサイズを返すので、画像 URL は合計で15~20個になります。
通常、XMLレスポンスには複数の画像セットが含まれており、ImageSets
要素で返されます。
XML レスポンスでは、30もの画像 URL が得られることが考えられます。それでは、どの画像を表示すればよいかを考えてみましょう。画像名のサフィックスは、画像のサイズを表します。サイズを選ぶことで、表示される画像が絞り込まれます。それでもまだ、使用するイメージセットを選択する必要があります。
Product Advertising API がそのような状況に対して推測を行うには、ImageSet
要素に Category という名前の属性を追加します。次の XML レスポンスは、"primary" カテゴリのImageSet の例を示しています。
<ImageSets> <ImageSet Category="primary">
次の表は、Category
の値とその使い方を示しています。
Category 値 | 説明 |
---|---|
primary | このイメージセットの画像は、カスタマーが最初に見る画像として使用します。 |
variant | このイメージセットの画像は、同じ商品のほかのビューや、primary 商品のバリエーションを表示するために使用します。 |
swatch | このイメージセットの画像は、4種類のサイズのスウォッチ画像を取得するために使用します。 |
次の画像は、primary のImageSet
の画像例を示しています。
次の画像は、variant のImageSet
内の、プライマリに関連付けられたバリアント画像を示しています。
この画像は、同じ本の裏表紙です。同じ商品の複数のビューを表示すると、カスタマーが購入対象商品を認識しやすくするのに役立ちます。そのため、カスタマーに対して "primary" イメージセットに加えて "variant" イメージセットを表示できるようにすると、売り上げの向上につながります。
Images
VariationImages
これらのレスポンスグループは、Medium および Large レスポンスグループに含まれます。
Images レスポンスグループは、Product Advertising API の以下のオペレーションで使用できます。
ItemLookup
ItemSearch
ListLookup
SimilarityLookup
Images
レスポンスグループは、子商品の画像を返しません。親商品があればその画像だけを返します。子商品の画像を返すには、VariationImages
レスポンスグループを使用します。これは、 ItemLookup
オペレーションでのみ使用できます。
逆に、VariationImages
は、子商品の画像だけを返します。このレスポンスグループを、子商品がない商品に対して使用すると、
ItemLookup
は画像を全く返しません。
商品によっては画像が1枚もなかったり、大きいサイズの画像がないなど、画像が不足していることがあります。商品に画像が関連付けられていない場合は、画像が不足しているか商品が親商品ということになります。親商品には画像が関連付けられていないことがよくあります。これは、親商品が全ての子商品を抽象化したものであるためです。Product Advertising API は、常に画像が表示されるよう、親商品の代わりに子商品の画像を返すことがあります。
親商品など、リクエストに指定した商品に画像が関連付けられていない場合、ImageSet
およびImageSets
要素はレスポンスに含まれません。